『Noita』プレイした感想 1ドットに魂宿る魔法物理演算ローグライク!

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ゲーム ローグライク

『Noita』は非常に革新的なローグライクアクションゲーム。

2Dでダンジョンを攻略するローグライクはさほど珍しくは無く、ダングリード、スペランキー、Vaganteなど数多く存在しているが『Noita』はそれらのゲームとは違う唯一無二の魅力がある。

「Noita」とはグーグル翻訳によるとフィンランド語で「魔女」という意味。その名の通り主人公の魔法使いを操り、過酷な環境や化け物、武器を持つ人間を退けながら、ダンジョンを攻略するのが目的だ。

このゲームのグラフィックはドットで描かれているのだが、すべてのドットが物体として物理演算が行われている。炎を構成するドットの1粒でも油に触れれば、油は一気に燃え上がるし、毒液の1ドットでも体に触れると状況によっては毒に侵される。

全てのドットが物理演算されていることが『Noita』にどんな効果をもたらしているかと言うと、映像的な美しさと、攻略の自由度だ。

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1ドットが役割を果たすことによって生まれる美しい映像

爆弾で地形を破壊する場合、素材の強度によって破壊の度合いが変化し、自分の想定した通りに破壊することは難しく、想定外の形に地形が抉られる。

炎が毒に触れた瞬間、一気に燃焼して消滅する。

敵の攻撃によって、プレイヤーの立っていた木製の床は燃え、周囲にある可燃物に次々に燃え広がる。

これらの現象は全てデザインされたものではなく『Noita』の世界の物理法則の通りに、1つ1つのドットが振る舞った結果なので同じ状況になりにくく、プレイするたびに新鮮な驚きがあるうえに、映像的にも美しい。

環境を利用した攻略

『Noita』の物理法則を使えば、ゲームの攻略にも役立つ。

毒液が溜まった部屋の隣りに敵がいる場合、部屋の壁を破壊すれば敵は毒まみれになる。

油が詰まった瓶を敵の集団に投げつけ、ダンジョン内を照らすランタンを蹴り飛ばし、油まみれの敵にぶつければどうなるかは想像がつくだろう。

非常にリアリティのある物理演算により、このゲームの攻略法は一定ではなく、プレイヤーの豊かな発想によって様々な方法を生み出す事ができる。

魔法も作り出せる!

主人公は恐らく魔法使いなので、武器は杖。杖から魔法を放つ遠距離攻撃が基本的な攻撃方法だ。

杖の入手法はダンジョン内で拾ったり、ダンジョンの中間地点で買うなどオーソドックスなものになっているが、杖は入手しただけで終わらない。杖にセットされている魔法は、別の杖に付け替える事ができるので、自分の好きなようにカスタマイズできるのだ。

杖には性能差があり、魔法を連射できる代わりにセットできる魔法が少なかったり、規模の大きな魔法が使える代わりに発射方向が大きくブレるものなどがあり、杖に合ったものをセットしなければ、魔法は真価を発揮できなくなっている。

杖のパラメータは結構細かいので、最適解の組み合わせを見つけるのは非常に難しい、というか存在しないと思う。そのためプレイヤーによって全く違う魔法を使うようになり、プレイに多様性が生まれる。もちろん魔法でも地形に影響を与えることが出来るので、敵への攻撃だけでなく困難な地形を乗り越えるための魔法も使うべきだろう。

1ドットが物体としてふるまう世界で、自由にカスタマイズした魔法を駆使してダンジョンを攻略する。こんなゲームが面白くないわけがない。今ならアーリーアクセスで安く買えるので是非。

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