好評発売中のSEKIROだがあまりにも高い難易度を疑問視するユーザーが存在している。しかしそれをあざ笑うかのようなさらなる高難易度モードが搭載されてしまっている。さすがはフロムソフトウェア。きちんと自分の役割を全うしてくれるストイックな姿勢が僕は大好きだ。
その更なる高難易度モードとは「2週目以降かつお守り無し」。
ソウルシリーズでも2週目以降は周回数を増すごとに敵の強さもアップしていったが、SEKIROでも周回数による敵の強化は存在している。しかしSEKIROでは2週目の難易度をさらに上げる要素があり、それがお守り無しの状態。
2週目を始めると最初から所持している、御子様から頂いたお守りを御子様ご自身にお返しすることで、隻狼への御子様の加護が無くなり真の高難易度モードに突入する。
個人的には2週目はお守り無しでプレイすることを強く勧めたい。その理由を伝えていきたいと思う。
実際にはそこまで難しくない
このモード難しすぎてクソゲーという声や意味が解らないという意見を聞くが、かなり大げさな感想なので、今お守り無しにするか悩んでいる方はそこまで心配しなくてもいい。というかお守り無しにしないと強化されたパラメータとプレイヤー自身の成長もあってかなりヌルい体験になってしまう恐れがある。
お守り無しの特徴で確認できたものは
・敵の体力と攻撃力の上昇
・ジャストで弾かなければまあまあのダメージを受ける
この2点が大きな特徴で、特にジャストで弾かないとダメージを受けるというのは適当なプレイが許されなくなる要素だと言える。
とはいえ2週目お守り無しを始めてみるとわかるが、1週目よりもかなり簡単に攻略できることがわかる。
ザコは数発で体勢を崩すし、強敵も1週目では持っていなかった義手忍具を用いれば対処することは容易なので、ステージ攻略はスムーズに攻略していけることは間違いない。
つまり高難易度になることによって、”ボス戦以外”のゲームプレイのテンポが損なわれることはないので、その辺を気にしているプレイヤーには安心してお守り無しを選んでほしい。
お守り無しで特に難しくなるのはボス戦だ。
1週目のような新鮮さが味わえる
ボス戦が難しくなる、とはいえ序盤のボスは1週目と比べるとかなり簡単に倒せる。やはりフロムの死にゲーにおいて”知っている”ということは何よりの武器だと感じさせてくれる。
まぼろしお蝶は手裏剣で落とせばいい、赤鬼は炎で燃やせばひるみっぱなし、鬼刑部は爆竹でヒヒーンとなる、ということを1週目で知ったプレイヤーなら強くなったボスもそこまで強敵ではなくなっている。
獅子猿による洗礼
問題は1週目で適当に倒したボスと再会した時だ。僕の場合それは「獅子猿」だった。
葦名源一郎を倒すまでは、何度か死ぬものの数回のトライで突破できていたのだが、獅子猿は半端な攻略では許してくれない。
1週目では適当に攻撃して、適当に避けていれば勝てた獅子猿になかなか勝てなかった。
最初は攻撃を避けることを優先していたが、安定しなかったので弾き主体の立ち回りに変えたり、効果的な義手忍具を探したりしてようやく倒せたのだが、この強敵との戦いで感じたのは1週目で感じた手探り感をもう一度感じられるということ。
しかも挑戦している間なぜかストレスもなく何度倒されても、戦うこと自体が楽しく感じられた。これはあまりに強い敵に勝つために毎回いろんなことを試すことで、毎回新鮮に気持ちで戦えることと、そしてその試行錯誤が必ず報われるようにできていることで達成されている。そして戦いが終わった時には強敵との効果的な戦い方を習得した状態になっていた。
お守り無しは気軽にプレイできる
この獅子猿との戦い以降は毎回かなり苦戦しているが、同時に1週目で感じたような新鮮さを感じることもできてとても楽しい。
今SEKIROの1週目をクリアして2週目お守り無しにするか悩んでいる方は是非とも挑戦して、この楽しさを感じてもらいたい。
もし難しすぎると感じればいつでも難易度を落とすこともできるので、まずは試しにお守り無しに挑み無理だと感じれば難易度を落とせばいい。それでも2週目で難易度は上がっているので十分に満足感は得られるだろう。
しかし”お守り無し”でしか感じられない楽しさも確実に存在しているので、気が向いた時にでもプレイしてもらえれば嬉しい。