『グラブルVS』今年一番ヤバい格闘ゲーム【発売まであと一週間】

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『グランブルーファンタジー ヴァーサス』はサイゲームスのソシャゲー「グランブルーファンタジー」の格闘ゲーム。開発は「ギルティギア」「ドラゴンボールファイターズ」「ブレイブルー」など数々の名作を手掛けるアークシステムワークス

うん、ヤバいね。ヤバいヤバい。

私は2018年の年末にこのような記事を書いた。

この記事では『グランブルーファンタジー』「アークシステムワークス」によって格闘ゲームになるのが、いかにすごいことなのかを妄想込みでひたすら書いている。

『グラブルVS』が発表された直後に書いているので、かなりハイテンションな内容になっており「アークが作ってるから100%おもしろい」とか極論をかましながら終始ヤバいヤバいと言っているが、今でも胸を張って言える。

このゲームはヤバい。

何がそんなにヤバいのかをもう一度考えてみる。

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アークのいいとこ全部入り

まあ冷静に考えればアークが作っているからと言って100%面白いわけないのだが、アークが作っているという事は90%ぐらいは面白いことが保証されているようなものだ。

なぜならこのゲームは過去、アークシステムワークスが成功させてきた要素の集合体だから。

要素その1. グラフィック

まずグラフィック。GUILTY GEAR Xrd -SIGN-」で初めてお披露目された、アニメと3Dを融合させつつ、対戦画面ではかなり2Dよりの見た目になる謎の技術を用いたグラフィックはアークの最大の武器といっていいかもしれない。このグラフィックは「ドラゴンボールファイターズ」でも使われており、ドラマティックフィニッシュ(特殊条件での勝利演出)ではアニメと見まがう、いやもうアニメを超えた映像が楽しめる。

【ドラゴンボールファイターズ】超ブロリー メテオ必殺技集 & ドラマティックフィニッシュ【DB FighterZ】

この技術が使われた『グラブルVS』も当然すさまじいグラフィックだ。しかも原作はソシャゲーなので、ソシャゲーでは見ることが出来ないようなクオリティで自分の好きなキャラクター達が動き回るというのはファンにとっては最高なのではないだろうか。

要素その2. A連

最近の格闘ゲームには、ボタンを連続で押すことで簡単にコンボが繋がるシステムがある場合が多く、格闘ゲーマーからはA連とよばれることも多いが、この用語はアークの格ゲーである「ペルソナ4U」のシステムで、Aボタンを連打するだけでコンボが繋がるというもの。

このシステムはアークの格ゲー「ドラゴンボールファイターズ」でも採用されており、初心者はボタン連打で簡単に、上級者でもボタン連打で出る固有技があるのでちゃんと戦略に組み込めるなど、アークはボタン連打コンボを活用して面白い格ゲーを作るのが非常に上手い。

当然「グラブルVS」にもこのシステムはあるので、初心者でも安心して遊べそうだ。ちなみにグラブルVSでのボタン連打コンボは公式サイトでも特に紹介されておらず、もう当たり前みたいに入っている。「連打でコンボが出る!」と書かないことで、格闘ゲーム感を消し、普段スマホでゲームをしない人に安心感を与えようとしているのかもしれない。ジャンル名も「対戦アクションRPG」だし。

要素その3. RPGモード

グランブルーファンタジーがRPGということで、グラブルVSにもRPGモードをぶっこんできている。このモードは横スクロールのアクションゲームで、グラブルのようにキャラを強化したり武器を強化したり、武器を10本装備できてかなりグラブル感のあるモード。

普段格ゲーをしないグラブルファンも楽しめそうなモードで、格闘ゲームをアクションゲームにするという変わったことをしているが、おそらく面白いと思う。なぜならアークは過去に似たようなことをしているからだ。

アークが作った「ギルティギア イスカ」という格ゲーなのに4人対戦ができる変なゲームがあるのだが、このゲームにはベルトスクロールアクションゲームが入っている。これが結構よく出来ていて面白い。

Guilty Gear Isuka-Boost Mode-Multiplayer

アークは格闘ゲームをアクションゲーム化するのが初めてではないので、クオリティには安心感がある。実際やってみないとわからないけど。

格ゲー未経験者を想定して作っている

先ほどボタン連打コンボがあるから初心者でも安心という事を言ったが、このゲームの初心者向きっぷりは尋常じゃない。

初心者向け要素1. 必殺技がワンボタン

初心者向きである理由の一つは必殺技がワンボタンで出るという点だ。

昇竜も波動も竜巻も、おそらく投げ技も”ワンボタン”。

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上の謎の暗号は必殺技コマンドをテンキーで表現したものだが、こんなもん格ゲーやったことが無い人が見たらその時点で終わりだ。やらんわこんなもん

ワンボタン対空

グラブルVSではR1ボタンと方向キーで必殺技を選択できるようになっており、コンボでもとっさの対空でもワンボタンで対応できる。必殺技入力やコンボの練習が必要ないというのは、普段格ゲーをプレイしない人にとっては嬉しいことなのではないだろうか。ゲージを使う大技はコマンドが必要だが、それも波動コマンドという格ゲーで最も簡単なコマンドで出るので安心していい。

とはいえちゃんとコマンドでも必殺技は出るし、コマンドで技を出すと”クールタイム”が短くなるというメリットもあるので、上級者はワンボタンとコマンドを使い分けることになりそうだ。

さらっと言ってしまったが、必殺技にクールタイムがあるというのは格闘ゲーム初なのではないだろうか。必殺技が連発できないという事で、クールタイムの管理は重要な要素になりそうだ。

初心者向け要素2. コンボが短い(おそらく)

このゲームはコンボが短い(おそらく)。私はクローズドβでプレイしたが、基本的には連打コンボのあとに必殺技を当てるぐらいしかなく、あとはキャラや状況によって変わってくるところだろうがとにかく短い。 少なくともコンボゲーでは無いし、かなり立ち回り重視のゲームになっていることは間違いなさそうだ。

コンボが短いというのは、格ゲーが嫌われる理由の一つ「コンボ練習」を潰したことになる。

初心者向け要素3. ガードボタンがある

これ単純にヤバい。

格闘ゲームはガードを崩すゲームだ。ガードを固める相手に様々な攻撃の選択肢で揺さぶりをかけてガードを崩し、その隙にコンボで大きなダメージを取る。これが格闘ゲームの攻める側の基本だ。

そしてガードボタンは、攻撃の選択肢の一つ「表裏」をたたき潰す要素になっている。

格闘ゲームのガードは相手と反対方向に方向キーを入力することで行うため、ジャンプや特殊な行動で素早く相手の背後に回り込み攻撃を加えることで、相手が自分の前にいるのか後ろにいるのかをわかりにくくし、ガードするための方向キーの入力方向を惑わす攻め方。これが表裏択だ。

しかしガードボタンは”ボタン”だ。正確にはR2ボタンだ。これ押しとけば相手の位置とか関係なくガードできる。めくり、裏回りのガード崩しとしての存在価値を限りなく”0”に近づけたのが「グラブルVS」だ。

スト5 めくり
あいての背中にケツをぶち当てる。これがめくりだ。

特に初心者は「めくり」というジャンプ攻撃を使った攻撃に弱い。いや上級者やプロでもめくりというのは、絶対にガードできるというものではなく、かなり強力な攻めだ。

これが無いことで、初心者が”めくり”を決められ続けてゲオに行く、という現象は発生しないことが確定した。

中下とか投げはしらんけど。

初心者向け要素4. ゲームスピードが遅め

これが結構大きいと思っていて、グラブルVSには「ギルティギア」のようにゲームスピードを早くさせる要素である、空中ダッシュも2段ジャンプも無く、かなりシンプルな格闘ゲームになっており、本当に初心者向けを意識して作られているのがわかる。

ゲームスピードが遅めだと格闘ゲームの面白さの根幹である”読み合い”ができる段階まで上達するのが比較的早くなると思っていて、このゲームで格闘ゲームの面白さに気付いてくれるスマホゲーマーが続出するだろう。してほしい。

「グラブルの格ゲーである」ということ

結局『グランブルーファンタジーヴァーサス』の一番ヤバい点は、ここに集約されるのかもしれない。

「グランブルーファンタジーの格闘ゲーム」

このヤバさ。ヤバいでしょ。グラブルをやりこんでない私でもわかる。明らかにヤバい。

「グランブルーファンタジー」は超人気ゲームだ。もはやゲームというか一つの”グラブル”というコンテンツなのかもしれない。

グラブルフェスは幕張メッセがパンパンになるほど人が集まるし、課金する人は死ぬほど課金するし、新キャラが発表されたりすればツイッターのトレンドになったり、プリキュアやアイドルが出たり、ガチャピンがガチャ回させてくれたりと、もうとにかく人気なのだ。

そんなグラブルが家庭用ゲームになる。これだけでもスゴイ。自分の好きなアニメやゲームのキャラが、美麗なグラフィックになって自分の手で動かせるというのは、単純に気になるし触ってみたいと思うのが人情。キャラゲーが今でも人気なのがその証拠だ。大量のグラブルユーザーが格闘ゲームの世界に飛び込んできてくれるだろう。多分。

格闘ゲームというとっっってもとっつきづらいジャンルに、スマホソシャゲーというとっっっっっっっっっっっっっっってもとっつきやすいジャンルから人が大量に来るとどうなるのか、とても興味があるしかなり面白いことになりそうだ。

格ゲーの賞金で”億”があり得る

そしてeスポーツ。

グラブルのCygamesと親会社が同じ企業CyberZはeスポーツイベントRAGEを開催しており、今まで「ストリートファイター5」の大がかりなイベントも行っているが、ここに自社のIPの格闘ゲーム、すなわち「グラブルVS」が加わればさらに気合の入った興行になることは間違いない。

もしかすると格闘ゲームのeスポーツで”億”の賞金もあり得る。「シャドウバース」の大会はCygamesが主催しているのだが賞金1億越えだ。ありえるよ。本当に。

とにかくヤバいグラブルVS。ゲームのクオリティ、初心者への気遣い、eスポーツ、カネ、すべての面でとにかくヤバいので、格ゲープレイヤーはもちろん、グラブルファン、格ゲーに興味あるけど敬遠してた人に是非プレイしてもらい、どれくらいヤバいのか体験してほしい。

私もすでにダウンロード版を購入しており、非常に楽しみにしている。オンライン対戦で相手になることがあればその時はお手柔らかにお願いしたい。

私も格ゲー初心者なもので。

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