プラットフォーム:PS4、XONE、STEAM
先日、KOFから不知火舞の参戦と、豪華体験版の配信が発表されたデッドオアライブ6。
豪華体験版とは、DLCキャラを除くすべてのキャラクターが使用可能、各種トレーニングモード、ランクマッチ、ストーリーの序盤が体験できるという、格ゲーではありえないほどの大ボリュームの体験版。
2日間限定の体験版だが、トレーニングモードが使用可能ということは、人気キャラに関してはほぼ丸裸にされることが予想される。
かなりの大盤振る舞いだが、格ゲーは2日程度のやり込みで満足するジャンルではないため、この体験版をみっちりプレイしたプレイヤーは、発売日には買ってしまうのではないだろうか。
このような力の入ったプロモーションや、過去作と比べてエロさを抑えたキャラの衣装、有名な「やわらかエンジン」の不使用などで、「プレイするのがちょっと恥ずかしい」イメージの払拭を狙っているように思える。PVや公式サイトでも男キャラを使用しているシーンが多い。
男、男、男
実際DOAは、食らっているコンボを「ホールド」というシステムによって途中で抜けられる、一撃のダメージが大きく読みあいが重要など、他の格ゲーにはない面白さがあることは、以前配信された体験版で僕も確認できた。実際かなり面白い格ゲーだと思う。
しかしそれでもDOAの最大の売りは、エロい女の子だ。やわらかエンジンを使っていないが、全然揺れる。むしろリアリティが増し、よりエロくなっている。
先ほど”過去作と比べてエロさを抑えた衣装”とか言ったが全然エロい。ありがたい。当然DLCで衣装の配信も山ほど行われるだろう。
女性キャラがこのゲームの売りということは、不知火舞を含めた27キャラ中16人が女性キャラということからも明白だ。
エロい女キャラは、DOAの最大最強の長所であり、他の3D格ゲーとの差別化がしっかりと行われている点だといえる。
ランブルローズとDOA
話は変わるが、かつて「ランブルローズ」という、女子プロレスの対戦アクションゲームが存在していた。
コナミから発売されており、1作目は結構売れているが、2作目はXbox360専売という部分と、1作目で人気だったスト-リーモードが無いという部分が災いしたのか、3万本ほどの売り上げになり、死んだシリーズだ。
このゲームも女の子がとてもエロく、当時中学生ぐらいだった僕は大変興味を持ったことを覚えている。しかしこういうエロいことを売りにしているゲームは、長く遊べたり高い評価を得ることが少ないということに、何となく気づき始めていた僕は、少ないおこずかいをこのゲームに投入することはなかった。
当時の僕を褒めたい気持ちもあるが、プレイしていればランブルローズについて深く語ることができたかもしれないので、買っていても良かったのかもしれない。
似た雰囲気のゲーム
ランブルローズのワンシーン
最近ふと思ったのが、デッドオアアライブとランブルローズの運命はどこで変わったのか、ということだ。
ランブルローズとデッドオアアライブは、結構似ていると感じている。エロい女の子同士が戦うのもそうだが、3Dの女性キャラを前面に押し出した雰囲気など当時は、かなり似ていると感じていた。
僕の記憶ではランブルローズ発売当時、デッドオアアライブは”3”からXbox専売を行っており、マニアックなゲームというイメージになったことで、ランブルローズの方が話題になっていたと思う。
しかし現在デッドオアアライブは生存しており、DOA6の人気によっては、世界でプレイされるゲームになる勢いがある。
ゲームシステムの違い
どちらかというとバカゲー的なランブルローズと比べるのは酷かもしれないが、ランブルローズはかなり大味なゲームのイメージがある。それに比べ、エロい女の子が大量に出ているが、格ゲーとして個性的なDOAは「本当に面白い」とプレイし続けているファンが多くいたようだ。
プロレスというのはゲーム化しやすいジャンルだとは思うが、面白いゲームにするのがとても難しいジャンルに思える。体力ゲージを設けて殴りあったら、ただの3D格ゲーになってしまうし、そもそもプロレスでガチの対戦というのは・・・なんというかややこしい。
しかしそんなプロレスに”エロい女の子”という要素を付け加えることによって話題になり、一定の人気を得たことは確かであるため、ゲームシステムの大味さが、シリーズが死亡するほどの致命的なダメージになるとは考えにくい。
Xbox専売
デッドオアアライブとランブルローズの大きな共通点は、Xbox専売だった時期があるということ。
デッドオアアライブはエクストリームを除くと、DOA3(Xbox)とDOA4(Xbox360)。
ランブルローズは、2作目に当たるランブルローズXX(Xbox360)。ランブルローズはDOA4の売り上げがよかったから、Xbox360で発売されたようなイメージ。
当時はXbox専売になるゲームが多く、代表的なのが「テイルズオブヴェスペリア」。売り上げは約20万本ということで、国内のXbox360タイトルの中ではトップクラスだが、後にPS3で完全版が発売され40万本売り上げた。完全版とはいえ、廉価版的なPS3版の方が売り上げがいいというのは、いかに国内でXbox360を持っていない人が多いのかよくわかる。
僕は当時、DOA4の映像がめちゃくちゃ綺麗なので憧れていたが、ハードを持っていなかったため買えなかった。TOVもプレイしたかった。
ランブルローズXXは人気モードのストーリーモードが無いという点を考慮しても、Xbox360専売ということが売り上げに響き、死亡したのかもしれないし、デッドオアアライブはXboxで発売されていたころの影の薄さは尋常ではなかった。特にDOA3は何が何だかわからない。いつの間にか出ていて、急に4が出て、5がPSハードで発売されるまで一般的なゲーマーが手に取れるシリーズというイメージではなかった。(5より4の方が売れてるけど個人的なイメージの話ね)
まあパブリッシャーが続編を出す気合のようなものを持っていれば、ランブルローズも何らかの形でこの世に残っていたのかもしれない。スマホゲーとか。
スケベ格ゲーの頂点に君臨する時が来た
いろいろな理由があると思うが、ランブルローズは消滅し、デッドオアアライブが生き残ったことは間違いなく、3月1日発売のDOA6はとても面白そうなゲームになっている。
スケベ格ゲーとしてはSNKヒロインズなども出ているが、やはり世界で戦えるのはデッドオアアライブだろう。
これからもテクモには、世界に日本のゲームのすばらしさを伝える、伝道師であり続けてもらいたいという気持ちでいっぱいだ。