『FF7リメイク』が分作なのはネガティブな要素じゃない! 期待しているポイントまとめ

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いよいよ明日(4月10日)発売される『ファイナルファンタジー7 リメイク』は、原作「ファイナルファンタジー7」のミッドガル編までを描く分作の一本目ということで、ボリューム不足を危惧する声が多くみられる。たしかに原作で最序盤に当たるパートであり、実際にプレイしてみても5時間から10時間ぐらいで終わるパートだった記憶がある。

しかし個人的には本作がボリューム不足であったり、未完成なゲームになっているという不安はかなり少ない。

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期待ポイントその1 容量が大きい

その理由としてまず一つ目に挙げられるのが、このゲームの容量だ。PS4のゲームでは50GBもの容量であることが普通で特に珍しくもないが、『FF7リメイク』では事前ダウンロードの段階で80GBを超えており、パッケージ版のディスクも2枚組だ。これは100GBを超える容量を誇る「レッドデッドリデンプション2」に匹敵する大きさで、相当な作りこみがなされていることがわかる。

決して容量がそのゲームのボリュームに直結するわけではないが、ミッドガル編”だけ”を描く作品でこの容量というのは原作でのプレイ時間を考えると異常な数値だと感じていて、大きなボリュームがあることを予感させる。仮にクリアまでのプレイ時間が短かったとしても、ミッドガルという都市の細部まで作りこまれていることは間違いなく、一本のゲームを細かく刻んで出すことで少々楽にお金が稼ぎたいわけでもなく、「FF7」というゲームの文字通り全てをリメイクし、ユーザーに楽しんでもらいたいという気持ちがひしひしと伝わってくる。「FF7」のすべてがリメイクされたら、一体どれほどの容量になるのか、考えると恐ろしい。

期待ポイントその2 細部にこだわられている戦闘 

二つ目の理由としては、戦闘の面白さが挙げられる。体験版で少しだが遊べた『FF7R』の戦闘は、文句なしで面白いものになっていた。アクション性が高いが、コマンドバトルでもあるという絶妙なバランスに加え、アクションが苦手な方のためにアクション部分はオートで動き、ATBゲージが溜まればコマンド入力するというクラシックモードが備わっており、あらゆる層が楽しめるように作られていた。

FINAL FANTASY VII REMAKE ファイナルトレーラー

特にアクション部分はとても気持ちよく作られている印象で、クラウドの通常攻撃の4段目が打ち上げ攻撃になっており、そのままボタンを押せば攻撃の最終段が出るのだが、4段目で攻撃を止め、打ちあがった敵に対してアビリティの強力な攻撃を当てるといったコンボが組み立てられるのを確認した時、アクションとしても楽しめるように作られていることを強く感じた。

打ち上げてからゆっくりコマンドが選べる

更に△ボタンでそれぞれのキャラクターごとに固有のスキルが使用でき、クラウドはモードチェンジ、バレットは強力な飛び道具を打ち出す「ぶっぱなす」という攻撃ができたりするのだが、特にクラウドのモードチェンジがアクション的に優れている。クラウドは普段は素早く動ける「アサルトモード」なのだが、ボタンを押すことで、強力な攻撃が繰り出せる代わりに動きが遅くなる「ブレイブモード」に変化する。その「ブレイブモード」の特徴として敵の攻撃を直前でガードすることで、攻撃を受け流しカウンター攻撃が繰り出せるのだが、このスキルのすごいところが「アサルトモード」から「ブレイブモード」に移行するタイミングにもカウンター判定があるところだ。

この仕様めちゃくちゃ面白い

アクションゲームにおいて、こういうカウンター行動はとっさの判断が必要になるのでとても難しいが、決めると気持ちいいという性質がある。しかしそのカウンターを出すために、モードチェンジという手順が挟まると、出したいときに出せないという小さなストレスのある行動になってしまいそうだが、モードチェンジのタイミングにカウンター判定があることに気付いた時は衝撃を受けると共に、歓喜した。ここまでしっかりアクションの面白さを深く追求して作られていると思っていなかったので、とても嬉しかったし、製品版を確実にプレイしなければならないと感じた。

これほどまでに作りこまれている戦闘が楽しめ、さらにクリア後などに強力な敵が出てくれれば相当長く楽しめるのではないだろうか。まだマテリアの詳細などもわからないので、アクションの面白さにマテリアなどを用いたキャラクタービルドの面白さが加われば鬼に金棒、とても満足できる戦闘が期待できる。

期待ポイントその3 掘り下げられるミッドガル

三つ目に挙げたいのが、ミッドガル編”だけ”を描くという事だ。ミッドガルという都市は「FF7」を語る上で絶対に外せない重要な場所であり、ゲームの歴史において最も有名な都市ではないだろうか。スチームパンク的な世界観で統一された建築物は常に暗い雰囲気だが、魔晄由来であろう緑色の光が沸き上がっている光景は幻想的で、その都市のどの部分を見ても「ミッドガル」だということがすぐにわかるし、いまだに色あせない革命的にカッコいいデザインだと思う。というか「クライシスコア」や「アドベントチルドレン」でとてもきれいな映像にどんどん更新されているので、色あせようがない。

そんなミッドガルだが、原作ではその都市の一部分だけが描かれ、街の様々な場所にいけたというわけではない。ムービーでは非常に巨大な都市だが、初代プレイステーションの性能でその細部までを描くことは無理があっただろう。しかしリメイクではおそらく原作よりも多くの場所を探索できるだろうし、イベントなども多く追加されているのは間違いないだろう。なんせBD2枚組なので。原作と同じ場所でも圧倒的に美麗になっているので、感じ方も変わってきそうだ。

多くのリソースをミッドガルという、原作で序盤に当たるポイントに集中させたらどうなるのか、というのも非常に興味がある。分作の一本目に当たる『FF7R』だけでもFFのシリーズ作品と比べても遜色のないボリュームだと明言されているので、話の内容は膨らませつつ、原作よりも細部まで描かざるを得ないだろう。どのような形で膨らませているのか、キャラクター達はどのように描かれるのか、興味深いポイントは多い。

道中の会話も表示できる設定があるのも良い

とにかく何が言いたいのかというと、『FF7 リメイク』には不安なポイントよりも期待できるポイントの方が多いという事だ。完全に新しくなっているものの、ATBをアクションに上手く落とし込み、細部までこだわられているであろう戦闘。圧倒的なグラフィックで描かれるミッドガルを探索できるという事実。あともう少しで魅力的なキャラクター達と素敵な冒険ができるということが嬉しい。やりこみ要素が豊富だったらさらに嬉しいな。

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