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人気2Dアクションローグライク「Risk of Rain」の続編が全く違う姿になって帰ってきた!
『Risk of Rain 2』はTPSローグライクという珍しいジャンルのゲームということでRisk of Rain(以下RoR)の雰囲気やプレイ感が失われてしまうのではないか、というユーザーの不安があった。しかし発売後そんな不安は消し飛ばせたようでユーザーの評価も高いところで安定している。
プレイしてみればわかるがRoR2の”RoRやってる感”はすごい。
序盤はちまちまとした攻撃で敵を倒していき、アイテムを宝箱や敵からゲットして徐々に強化していき最終的には、10機ぐらいのドローンや様々なパッシブスキルを搭載したキャラクターに成長させ大量に出現する敵とギリギリの戦いを繰り広げる。このようなRoR特有の面白さは2Dから3Dになっても変わっていなかった。
しかし大きな変化もありその変化はおおむねいい方向に働いている。
プレビュー
3Dになって魅力が増したグラフィック
元々2Dだったゲームを3Dに落とし込むことに成功したゲームはマリオやゼルダの伝説、ゴエモンなど少なくないが、これらのタイトルに引けを取らないほどに最初に見た時の印象が良い。
全くチープな見た目ではなく、RoRが3Dになったらこうなるということを強い説得力をもって感じさせてくれる。可愛くてかっこいいプレイヤーキャラクターや、少し不気味だが少し愛嬌のあるモンスターの見た目など2DのRoRで感じたものを再現することに成功し、3Dになったことで魅力はさらに増している。
また大量に敵が出現するゲームであるが、僕の環境では処理落ちを感じたことは今のところない。これは驚異的なことだ。処理落ちがないことで、このゲームでのミスはゲームのせいではなく、自分の操作によって起こったものだと感じることができる。
前作のゴチャゴチャ感にも魅力はある
アーリーアクセスの段階でも高いリプレイ性がある
ゲームオーバー時のリザルト画面を見るのも面白い
現在のRoR2はまだ完成しておらず、アーリーアクセスの段階でありこれからブラッシュアップされ、さらに様々な要素が追加されていく。
しかし恐ろしいことに、もう既にこのゲームはかなり面白い。
ステージのランダム性はそこまで高くはないが、毎回プレイヤーを強化するためのアイテムは違うものが出現しするので、うまくいかない時もあるが次のプレイではうまくいくかもしれない。ゲームオーバーになった30秒後にはまたゲームを開始している自分がいた。
そしてうまく強化できたキャラクターで大量の敵をボカボカ倒していく爽快感は病みつきになる。この快感を体験したら、もう一度あの快感を味わうべくまたプレイを始めるがうまくいかない。
仕方ない、もう一度やろう。気づけば無限ループに突入している。
しかもプレイするごとに新たなアイテムやキャラクターなどの報酬がもらえるので、そのためにも何度もプレイしてしまう。おそろしいゲームだ。
リプレイ性を強化する個性的なキャラクター
現在使用できるキャラは6名 完成までに少なくとも4人は追加されるようだ
プレイヤーキャラクターは固定ではなく複数のキャラから選んで冒険に行くことになる。
アーリーアクセスの現在はキャラクターの強さに若干の偏りがあるものの、どのキャラクターも個性的な性能をしている。
基本的にどのキャラクターも基本の遠距離攻撃と3つのアクティブスキルを駆使して戦うのだが、サポート重視のキャラや体力重視のキャラ、中には剣での近接攻撃しかできないキャラも存在しており、使うキャラによってプレイが変わるため元々高いリプレイ性がさらに強化されている。
アイテムを拾うことで、攻撃の手数が多いキャラの攻撃速度を上昇させ長所を伸ばしたり、体力が低いキャラの体力を伸ばし短所を補うこともできる。キャラによって同じアイテムでも使用感が変わり、キャラ数分のアイテムの使い方が存在するので、そういう意味でもキャラ数がリプレイ性の強化につながっている。
マルチプレイが気軽にできる
前作と同じく協力プレイができ、知らない人とでも友達とでもオンラインマルチプレイが可能だ。
協力プレイができるゲームでよくある問題点は、ユーザーが協力プレイを恐れることだ。自分の失敗で今までクリアできなくなったり重要なアイテムが獲れなかったりすれば責任感を感じても仕方がない。実際に文句を言ってくるプレイヤーもいるだろう。
しかしRoR2はかなり運の要素が強いゲームということや、死んでも誰かが次のステージにたどり着けば全員生き返るなど、かなりカジュアルにマルチプレイを楽しめる。相当ガチガチにプレイしている人とプレイしなければ多少ミスしても怒られにくいだろう。
というか最終的に敵の数やこちらの攻撃で画面がかなりぐちゃぐちゃになるので、死んでも明確にこれが原因で死んだ、という風に認識することが難しくおのずと「なんか死んだね」という雰囲気になり責められにくい。
協力プレイを恐れているプレイヤーに優しいマルチプレイゲームだと言える。
特に知り合いとプレイした時の面白さは独特のものがあり結構楽しいので、Steamでゲームができる友人がいる方にはおすすめできる。
ソロプレイでも面白い(重要)
ひとりでできるもん
マルチが面白いといったが、ソロプレイでもめちゃくちゃ面白い。
自分の好きなようにアイテムを拾うことができるので、協力プレイに煩わしさやめんどくささを感じる方でも安心して楽しめる。
僕は協力プレイがあまり好きではないので、RoR2のソロプレイがすごく面白いことはとても嬉しいことだった。
ソロプレイの時はソロのための難易度になっているので、十分にクリアできる。まあ一回死んだらゲームオーバーになってしまうので協力プレイよりクリアの難易度が高いが、人のことを気にせずに遊べるソロプレイは協力プレイとは違う面白さがある。
なによりクリアした時、自分の力でクリアしたと確信できるのがいい。僕は初めてクリアした時ソロプレイだったが達成感は格別だった。
シングルプレイのローグライクゲームとしても十分に面白いのでシングルプレイヤーでも楽しめるRoR2。死角がない。
まだアーリーアクセスなのでこれからもっと面白くなり、話題になるだろう。その前にプレイして話題になってからプレイした人たちに「俺は前からやってたけど?」とドヤ顔をするためにも今すぐプレイしよう。