プラットフォーム:PS4、XONE、PC
デビルメイクライ5のデラックスエディションという特別版には様々な特典が付いてくる。
ネロの持つ「デビルブリンガー」のDLC限定モデルや、ダンテの武器などがあるが、その中でもひときわ輝くものが「プレミアム実写ビデオコンテ」だ。
プレミアム実写ビデオコンテとは、実際にモーションキャプチャーやCGを作る前に、ゲーム内のシーンを俳優たちが演じたものなのだが、これは本当に面白い。僕は何回も爆笑すると共に、俳優とスタッフの情熱に感動した。こんな素晴らしいものが、通常版にプラス1000円すれば買えるということの有難さを伝えようと思う。
ちなみにプレミアム実写ビデオコンテはキャプチャーしたらダメなので、画像は無しだ。見たいのならば買うしかないのだ!
手作り感と俳優の情熱
ビデオコンテはあくまでも「コンテ」なので、キャラクターの衣装や乗っている車などはおそらく安価で用意したものになっており非常にチープだが、何がしたいのかはしっかりと分かるようになっている。ダンテの魔人化も赤いテープで作られたものだが、俳優は一切ふざけず本気で演技しているので、かっこよく見えてくるのが不思議だ。
もちろん手作りによって面白くなっている場面の方が圧倒的に多く、Vがシャドウに乗って移動するシーンで、黒いビニールのようなものを腰につけてスライド移動していく俳優の姿は本当に面白い。
車が動くシーンや、キャラクターが人間には不可能な動きをするときはフィギュアを使って撮影しているが、人間にギリギリ可能なラインなら、俳優本人が演じており彼らの身体能力の高さは異常だと感じた。特にネロとダンテは戦闘シーンが多いので俳優たちは大変だっただろうが、素晴らしい演技でスタイリッシュな戦闘をこなしているので必見だ。
特にダンテ役の俳優はマイケルジャクソン風のダンスや、ヌンチャク、三節棍、棒を用いた演武をすべて演じていたのだが、彼は一体何者なのだろうか。すごすぎる。
グリフォンが完全に人
主人公の一人である「V」は3体の悪魔を従えているのだが、この中の一体で鳥のような悪魔である「グリフォン」は寡黙なVとは対照的にすごくおしゃべりで明るいキャラクターでかつ、3体の悪魔の中で唯一会話可能ということもあって、Vが登場するシーンでは横にいて他のキャラクターとの会話を繰り広げる。
ということでグリフォンも俳優が演じているが、タイツを着て腕にレースを付け羽を表現しているが、完全に人なので最初はかなり違和感を覚えるものの、この俳優の演技力も素晴らしい。
グリフォンは動き回りながらしゃべるキャラクターなので、俳優も羽ばたきながら動き回りしゃべりまくる。結構気合を入れて作ったと思われる、鳥のハリボテを頭に装着しているシーンや、Vの腕に乗るシーンなどかなり出番が多いので注目してほしい。
女性陣がややこしい
ニコ、トリッシュ、レディの3人の女性が登場するのだが、ビデオコンテではニコとトリッシュを同じ女優が演じている。巧みなカメラワークと編集によって、トリッシュの顔が映った後、カメラが切り替わりニコの顔が映るようになっているため同じ女優が演じられるようになっているが、この二人が同時に登場するシーンが終盤一か所だけあり、そのシーンだけ今までずっと出てなかった謎の女性が出てくる。スタッフなのだろうか。
あとレディ役の人がかわいい。
これらがプレイ中に見られるのが最高
プレミアム実写ビデオコンテは、メニューのギャラリーから好きな時に好きなシーンを見ることができるのだが、本編プレイ中のムービーを差し替えることもできる。
この機能こそがこのDLCの真骨頂であり素晴らしいところだ。
カットシーンをビデオコンテに切り替えて普通に1週クリアすれば、ビデオコンテをすべて見ることができる。1週目は普通にクリアして、2週目をビデオコンテでクリアすれば違いを確認できるのでおすすめだ。