『バイオハザードRE3』4回クリア後の感想 知らない間にタイムアタックの面白さに気付かされた

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ゲーム プレイした感想

『バイオハザードRE3』は2020年4月3日に発売されたゲームで、「バイオハザード3 ラストエスケープ」のリメイク作品。前作「バイオハザードRE2」が発売されたのが2019年1月25日なので、約一年で続編が発売されたことになる。開発期間は短いものの「バイオ3」はそもそも「バイオ2」と同じラクーンシティを舞台にしているので、マップなどの使いまわしができるということと「バイオハザードRE2」が非常に面白いゲームだったので、 その開発陣が作ったゲームが面白くないわけがないと思い、全く不安に思っていなかったし、非常に期待していた。

発売日である4月3日からプレイを開始したのだが、出足から面白い。始まっていきなり追跡者であるネメシスに追い掛け回され、何とか逃げ切り、ゾンビであふれる街を駆け抜けるとまたもや追跡者と対峙することになった。こいつとはこれから何度も戦うことになるのだろう。逃げている途中で見かける市民たちはみな絶望的な状況に置かれており、目の前で死んでいく人もいて、ラクーンシティの地獄っぷりが強烈に表現されているので、これから始まるであろう壮絶な冒険への期待感も否応なしに高まっていく。

主人公であるとてもセクシーな女性警官「ジル」は、前作の主人公「レオン」「クレア」とは違い「バイオハザード1」の事件を生き残った猛者なので、性能が非常に高く「バイオRE2」ではゾンビの掴みかかりから逃れるための手段であり、使用回数に制限があった「ナイフ」も無限に使えるし、ステップで敵の攻撃を回避することもできるし、敵の攻撃が当たる寸前にステップを決めれば緊急回避が発動し、その直後の攻撃が必ず急所に当たったり、ナイフで特殊な攻撃が繰り出せたりとベテランならではのテクニックを繰り出すことが出来る。

ジルの性能の高さに合わせて、ゲームの内容もアクションゲーム寄りになっており、装備が揃ってくる中盤以降はドカドカ敵を倒していけるのも爽快感があっていい。その代わり謎解き要素はかなり少なくなっており、先に進むための必須アイテムも少なく、かなり割り切ったバランスになっている。

しつこい追跡者と何度か戦いエンディングを迎えた。4月3日の昼頃からプレイを開始して、4月4日の昼にクリアした。プレイ時間は7時間48分9秒。

これを短いと感じるかちょうどいいと感じるかは人それぞれだと思うが、私は最初とても短いと感じた。そもそもバイオハザードシリーズはリプレイを前提に設計されているため、どの作品もプレイ時間は短いことが多いが、それにしても短いと感じた。「バイオRE2」ではレオンルートとクレアルートという二つのストーリーがあったので、ストーリー2回分のボリュームがあったが「バイオRE3」にはそれもない。というか「バイオRE2」の1ルート分のボリュームよりも少なかったので、少しガッカリ感を感じた。

それからバイオシリーズ恒例の周回プレイに入った。4月4日の昼からクリア後のプレイに入ったのだが、その日の夜までに3回クリアした。気づくとめちゃくちゃハマッていた。なんだこれは。

2回目は3時間14秒、3回目は1時間59分26秒、4回目はアイテムボックスと回復アイテムを縛ってアシストモードで1時間45分16秒。徐々にクリアタイムが短くなっていくことに、大きな達成感を感じるし、まだまだ遊び足りない感覚もある。個人的にはここまで周回プレイがしやすく、夢中になるゲームは珍しく、1回目のクリア時に感じた「短くてガッカリ」という感覚は「短いからハマる」という感覚に変わった。

それに毎回の周回で新たな気づきがあるのも面白い。とくに追跡者周りのやりこみが多く、追跡されている時にある条件を満たせば銃が強化出来たり、うまく緊急回避などを駆使すると追跡者を瞬殺できたりと、何度もプレイすることで成長の喜びが感じられやすいように作られている。また無視していいアイテムや弾薬が多く配置されているなど、プレイ時間が短縮できそうな要素が随所にありタイムアタックが意識されている作りなのも、ハマる理由だろう。

弾が超余る

私はタイムアタックやRTA動画を見るのが好きなのだが、自分で挑戦することはほぼ無かった。しかし「バイオRE3」で、自分でも気づかない間にタイムアタックの面白さに気付かされてしまった。3回目のプレイでクリアタイム2時間を切ることが出来たのだが、そのときの終盤の高揚感はすさまじく、普通にプレイしていたら気にならない長さの演出にも「長い!長い!」と文句を言い、エレベーターに「もっと早くあがらんかい!」と激励し、QTEで苦しむジルに「がんばれ!がんばれ!」とエールを送りながらプレイしていた。そしてリザルト画面で「1時間59分26秒」の文字を見た時は声を出して喜んだ。

リプレイ性を高める要素として「ショップ」があり、これはクリア後に追加されるコンテンツで、本編のプレイ中に様々な条件を満たすことでレコードを達成でき、それと共にショップでアイテムと引き換えられるポイントがもらえる。このポイントを使って手に入れたアイテムは本編で使用でき、ゲームを有利に進めることが出来る。正式なRTAでは使えないかもしれないが、レコードの中には「高難易度を2時間以内にクリア」のような難しいものも多いので、それらを達成するためにもショップで手に入る強力なアイテムは、ぜひ手に入れたいところだ。レコードには敵の撃破数で達成できるものもあるので、普通にプレイをしているだけでも結構達成できる。周回プレイが無駄にならないようにできているのもリプレイ性の向上につながっている。

原作である「バイオハザード3 ラストエスケープ」も短かったようだが『バイオハザードRE3』ではさらに短くされているようだ。しかしこれはリプレイ性を高めるための長所になっており、決して名作「バイオハザードRE2」と同じような作りにはしないという、スタッフの熱さと、安定を嫌う方針が感じられてとても嬉しい気持ちでプレイしています。

これに加えてオンライン対戦ゲーム「バイオハザード レジスタンス」も入っているので『バイオハザードRE3』は超お買い得商品となっている。