クリード1の続編であるクリード2見ました。
僕は前作では後半のトレーニングシーンから号泣していました。
今回は泣かないわ、と映画の後半まで思っていたのですが、あっさり泣きました。
やっぱり熱いわクリード・・・
後半ネタバレ有り感想なのでご注意を!
あらすじはここ
チャンピオンなのに這い上がるクリードが熱い
物語の序盤でアドニス・クリードはチャンピオンになりますが、その後の防衛線で父親の仇の息子である”ビクター”との対戦で敗北に近い勝利をします。ビクターの反則負けです。
そこでチャンピオンなのに挑戦者みたいな状態になります。
これで這い上がる男を描く土台ができ、その後ロッキーや恋人のビアンカとの心の交流や、アドニスとビアンカとの娘が生まれることによって父親になったアドニスの成長が非常に熱く描写されます。
そしてビクターとの再戦を迎えます。
ボクシングのファイトシーンはどうやって撮影してるのかわからないのですが、完全に当ててる感じがして迫力があります。
パンチが当たった時の音がかなり良く、”ドゴンドゴン”という大げさな音がファイトを盛り上げます。
アドニスと共に戦うロッキーのいい人ぶりにも注目です。
割とひどいことを言われても、冷静さを保ち諭すように話すロッキーは年を取っているからこその器量とかっこよさを感じます。こんな年の取り方をしたい。シブい。
シブシブのシブ
ネタバレ有り感想
ロッキーの魅力がゴリゴリにでている
序盤ロッキーは過去にアポロ(アドニスの父親)を死なせた後悔から、戦いをやめるようにアドニスに告げますが、アドニスは聞かずロッキーと決別すると宣言し離れていきます。
それでも怒った様子でもなく受け入れるロッキー。
ビクターに敗れたアドニスをお見舞いに行き、アドニスに帰れと言われて「すまない」と言い残し立ち去るロッキー。
アドニスの実家でロッキーと再会し、お互い謝るでもなくビクターと共に戦うことを誓うロッキー。
めちゃくちゃ優しいです。
そんなロッキーは息子と長く会っていないことを後悔しているのですが、アドニスとビクターの戦いの後息子と再会します。
そしてぼくは泣きます。
今作一番好きなキャラクターがロッキーだったのですが、前作もそうですけどロッキーが一番かっこよくなるように作られてるように感じています。
全く怒らないし、ボクシングを教えればアドニスは勝つし、見た目がスタローンで言うことないですわ!!
僕は「ロッキー」シリーズは1作も見ていないのですが、見ていない人の方が先入観がないのでロッキーを好きになってしまうのかもしれません。逆に「ロッキー」を見ていればもっと好きになれたかも。
ただこの映画自体は「ロッキー」を見ていることで面白さが倍増しそうな内容なので、できることなら「ロッキー」を見てから「クリード」を見るとビクターとアドニスの戦いもさらに感慨深いものになるのかもしれません。
修行シーンの迫力
タイヤにハンマーじゃないの・・・?
序盤ビクターにほぼ敗れたアドニスは再戦するためにロッキーにトレーニングというか修行をしてもらいます。
それが謎の野良ボクシング集団のアジトで行われます。マッドマックス感ありました。
ビクターのトレーニングシーンも交互に写されます。
ビクター側は室内で青めのクールな画面で、割とスタンダードな激しいトレーニングをしている印象。
逆にアドニスは外でタイヤひっくり返しまくったり、スパーリングではお互いにタイヤに足を入れて至近距離で殴り合ったり、なぜかドラム缶に焚かれた炎でシャドーボクシングをする等、野性味あふれる描写になっています。
タイヤを多用していました。でもハンマーのトレーニングではタイヤ使いません。
こういう描写でアドニスは”チャンピオンだけど挑戦者”という雰囲気が出まくります。
あとアドニスは裸で修行しているのですが、汗をかいている状態の筋肉がモリモリ過ぎて”なんか勝てそうだなー”という気持ちになってきます。
戦う映画の修行シーンってやっぱいいですわ。かっこいいし、前勝てなかった相手に勝てる理由にもなるし、ラストバトルでは”修行の成果で今の攻撃当たりましたよー”という描写もできるしで、一石四鳥ぐらいの効果はありました。
アドニスとビクターの戦い
序盤のビクター戦でボコられたアドニス。
心が折れかけたアドニスですが、子供が生まれて父親になったことや、ロッキーとの絆とかで立ち直り、ビクターとの再戦を決意します。
「ここで戦わないと俺じゃなくなる」みたいなセリフで泣く僕。
アドニスとビクターには大きな対格差があります。
これは無理では・・・?
最初の戦いでは冷静さを欠いたアドニスがビクターに圧倒されますが、これがかなりの負けっぷりです。
負け犬感を出すためだと思うのですが、ボッコボコにされます。
パワー(ビクター)対スピード(アドニス)という構図ですが、パワースピード共にビクターに劣っていた印象です。
ラストバトルでは、修行の成果もあってか互角に戦えるようになっています。
やっぱ修行ってすげえ。ロッキーすげえ。謎の野良ボクシング集団に感謝!
弱点のボディを打たれ倒れるアドニスですが、何とか立ち上がりロッキーのお前は野獣だ(英語ではデンジャラスって言ってました)と言う言葉を受け覚醒し、ビクターをボコります。
このあとビクターボコボコ。
ボコボコのボコです。音楽もテッテーテレレーテレレーテレレーといういつものテーマが流れます。
そこでビクターの父親がタオルを投げるのですが、これはロッキーがセコンドについていたアポロ対ドラコの試合で投げられなかったタオルとの対比なんですかね。泣きますねこれは。はい。
めちゃくちゃ面白い。熱い。親子の話は泣ける。
上で言ったこと以外にもビアンカとの描写もいいと思ったのですが、ロッキーとのシーンが良すぎて感想が偏りました。
家族のこととか子供のこととかいろいろあるけど、結局アドニスは自分のために戦ったと僕は思っていて、「戦わないと俺じゃなくなる」というセリフにもそれが表れていると思います。
自分のために戦うことが、結局家族や子供のためになるってことですかね。
ドラコ親子も最終的に恨みとかもなくなっていい感じになってましたね。
そこは映画を見てみてください。この親子もめちゃくちゃいいですよ。
ビクターとアドニスは最初親子の因縁で戦いましたが、最後はアドニスの方は自分のために戦う決意をしていました。そこが勝敗を分けたとも考えられるかもしれません。
ロッキーが勇気を出して家族である息子と、初めて孫と会うシーンも素晴らしい。
ここまでのやさしくて強いロッキーが見せる、息子や孫との暖かいシーン。泣くって話。
また映画を見たらすぐに感想書くのでよろしくぅ!!