『デモンエクスマキナ』体験版プレビュー アーマードコア難民の受け入れ先になるクオリティ 処理落ちや物を拾う動作が気になった

ゲーム

発売日:2019年夏

プラットフォーム:Switch

バレンタインデーに行われたニンテンドーダイレクトでは多くのゲームが紹介された。長く情報のなかったタイトルの続報も多かった。DAEMON X MACHINA(デモンエクスマキナ)もその一つ。

アーマードコアのプロデューサーだった、佃健一郎さんが手掛けるロボットゲームだが、体験版がニンテンドーダイレクト恒例の放送終了後配信が行われたので、早速プレイしてみた。

あくまでも開発段階のものであり、後に細かな部分の調整はあるだろうが、そのアーマードコアっぷりは存分に味わうことができるものになっていた。

プレイヤーはアウターと言う特殊能力者で、アウターのみがアーセナルと言うロボットを扱える。アウターたちは傭兵となり、企業から依頼を受けて、暴走したAIや他の傭兵との戦いに挑む。

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プレビュー

体験版では様々なキャラクターが登場するミッションのプレイだけでなく、各種カスタマイズ要素も体験できた。アーセナルと呼ばれるロボットのカスタマイズだけでなく、アウターと呼ばれるパイロット(プレイヤー自身)の強化も行えた。

アウター(パイロット)の強化

アウターの強化はスキルツリー制で、選ばなかった分岐にあるスキルは習得できないため、取捨選択が必要になるが、スキルリセットは通貨を払うことで可能であるため、気軽にスキルを試すことができる。

アウターの強化を行うと、見た目が人の姿から離れていくのがシステム的にもストーリー的にも重要になってきそうだが、お金を払えば生身に戻れるということで、自らの姿が変わっていくことへの恐怖感はかなり薄い。プレイの快適性を重視した結果なのだろうか。

ある一定のレベルまで強化することで、後戻りできなくなるということも考えられる。

アウターの強化はロボットの能力にも影響するので、重要な要素になるだろう。

アーセナル(ロボット)のカスタマイズ

今作のロボットはアーセナルと呼ばれており、主人公含むアウターのみが扱えるすごく強いロボットである。

デザインはアーマードコアシリーズと同じく河森正治さんが担当しているので、各傭兵が搭乗しているアーセナルはどれも個性的でスタイリッシュだし、プレイヤーが適当にパーツを組み合わせただけでも、かなりかっこよく作れるようになっているのは流石だ。

アーセナルの各パーツには非常に細かくパラメータが存在したり、ボディの種類によって付けられるパーツに制限があったりと、アーマードコア感が強いものになっている。

複雑なパーツの組み合わせによって、自分だけのロボットを組み立てる「あの楽しさ」は蘇ると言っていいだろう。

ミッションや戦闘

主人公は傭兵として、依頼を受注して戦場に向かうことになる。ミッションによっては他の傭兵と協力することもあれば、他の依頼を受けた傭兵と戦うことにもなる。

大きな組織の思惑が交錯するミッション内容は、実にアーマードコア的だ。

戦闘はアーマードコア4より前の作品に近いもので、簡単に言えばアーマードコア3からオーバーヒートを無くし、ずっと飛べるようになったものだと思ってもらえればいい。もちろんアーマードコア3に比べて機体はよりスムーズに動くし、スピード感は段違いだ。

製品版では機体を強化し、さらなるスピードが体験できることだろう。

デモンエクスマキナの特徴は、倒した相手の装備を戦闘中に拾うことができること。しかもその場で装備も可能で、そのまま持って帰って自分のものにすることもできる。まさにアーマードコア3をやっていた昔の僕が「装備パクれたらいいのにな」と思っていたことが実際にできるというのは、感動的だった。

2つ目の特徴は、落ちている車や標識などを掴んで武器にすることができる点だ。その場にあるものをなんでも使ってミッションを遂行するというのは、軍の兵士ではなく、金のために戦う傭兵っぽくて良い。

もう一つ大きな特徴は戦闘中に、アーセナルから降りることができる点だ。特殊なミッションで狭いところに入っていく時に活用するぐらいかと思っていたが、大型の敵に対しても有効になることが分かった。

この体験版の最後のミッションは大きなAIが操るロボットを討伐するもので、弱点を突かなければ有効なダメージを与えることができない強力な相手だ。このロボットの底面には多くの弱点が存在しているが、アーセナルの状態では攻撃しにくい。そこでアーセナルから降りて生身で攻撃することにより、アーセナルによる強力な攻撃よりも有効にダメージを与えることができた。

生身で十分なのだ

潜入のようなミッションだけでなく、通常の攻略にも有効というのは戦略に幅が出ておもしろい。

気になった点

個人的に気になったのは、倒した相手から装備を奪う時や、落ちている物を拾うときに近づいてAボタンを押す必要があるのだが、結構真正面に立たないと拾えないという点だ。

このゲームは、スピード感や操作感が良く爽快にプレイできるのだが、物を拾う時だけその爽快感は一旦おあずけになる。

もう一つは処理落ちだ。ミッションによってはかなりの数の敵が一斉に出てくるのだが、結構な処理落ちが起こる。Switchのスペック的に仕方ないのかもしれないが、せっかくのスピード感が邪魔されているように思えた。

まとめ

アーマードコアの開発者が作ったゲームは、やはりアーマードコアだった。

しかし現代向けに操作性やスピード感はチューニングされており、アーマードコアの思い出が美化されてハードルが上がっていたとしても、ファンに受け入れられるものにしようという気概を感じた。

デモンエクスマキナ独自の要素である、物を拾う、敵からパーツを奪う動作が快適でない所や、処理落ちなど気になる点は存在するが、あくまでも体験版なので今後改善されていくかもしれない。

闘争を求めているファンのためにも、夏の発売までに完璧なものにしてくれると思っている。