皆さんはゲームアワードを見ただろうか。海外のバカでかいマイクロソフトシアターで開催されている、年に一回雑誌や評論家たちが一番面白かったゲームや、様々な要素が突出していたゲームを表彰する式典だ。
今年のゲームオブザイヤー、つまりみんなが一番面白いと思っていたゲームは、われらが「フロムソフトウェア」が開発した、日本が舞台の死にゲーである「SEKIRO」だった。
あ、ここからゲームオブザイヤーのことは、IGNの人達みたいにGOTYと書くのでよろしく。
この結果には誰もが納得できるほど「SEKIRO」が優れたゲームだったことはプレイした人にはわかる。・・・まあ頑張ってもクリアできない人が出るほどの難易度なので、一部レビューサイトではブチ切れている人もいるけど・・・うん、これは「SEKIRO」も悪い。 ムズ過ぎ。
その分達成感、満足度、爽快感は抜群なんですわぁ。
とはいえ世間の評価に、難易度の高さは関係なく、ゲームの全体的なデザインでしっかり評価してもらえるというのは、これからやりごたえがあるゲームを作ろうとしているクリエイターにとっては、嬉しいことなんじゃないだろうか。
日本のゲームが好きな私としても、今年のゲームアワードはテンションが上がった。なんせGOTYにノミネートされた6作のうち4作が日本のゲームだ。
- Control
- Death Stranding
- バイオハザード RE:2
- SEKIRO
- 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL
- The Outer Worlds
デスストは日本のゲームと言っていいのかってぐらい、世界各国のスタッフで作ってるらしいけど・・・まま、エアロ。
ノーマンリーダスを始め世界の著名人がたくさん来てたけど、日本のゲームわかったのかな?あっデススト最高でした!
・・・2週間ぐらい記事書いてなかったから、無駄話が異常に多くなってしまった。
今日言いたいのは、2019年に私が面白いと感じたゲームを3本上げるってことだけだった。ランキング形式で3本ピックアップする。
はい、今から書きます。みなさんどうもすみません。
1位 SEKIRO
・・・まあ、ね・・・ベタですね・・・ハハ。
しかしこれはもう仕方ない。2019年はどう考えても「SEKIRO」なのだ。
私がフロムのソウルシリーズの大ファンという事を差し引いても、揺るがぬ面白さだった。ダークソウル2発売当時、操作開始10秒であまりの嬉しさに号泣した私が言うのだから間違いない。
何がそんなに面白いのか。
これまでのソウルシリーズは多種多様な武器と魔法を探索で発見し、自分のキャラを脳筋な騎士や魔法使い、魔法が使える盗賊など好きなようにビルドして、強大な敵に立ち向かうのが面白い部分だった。
しかし隻狼ではプレイヤーのビルドはプレイ開始時点から最後まで決まっている。
「忍び」だ。
プレイヤーが自由に選択できるのは、スキルを獲得する順番や強化する忍具ぐらいで、最終的にはどのプレイヤーも「隻腕の狼」という、忍びのビルドになる。
これによって起きた最も大きな変化が、敵が猛烈に個性的になったことだろう。
今までのソウルシリーズでは、プレイヤーがどんなビルドをしていても、なんとか勝てるような敵にしなければならず、ある程度慣れてくると基本の攻略パターンをプレイヤーが学習してしまうということがあった。だいたい敵の周りをクルクル回って攻撃をローリングで避けて攻撃すれば、そのうち勝てるのだ。
「SEKIRO」ではこうはいかない。プレイヤーは全員「忍び」なので「忍び」が勝てるような敵ならどんな奴を出してもいいのだ。ただでさえ、ゴリゴリに殺しに来るフロムの社員の人たちが、さらに強力な敵でプレイヤーを殺しに来てくれる。
こんなにうれしいことがあるだろうか。
糸の上を高速移動するおばあちゃん、毒相撲取り、突進してくる牛、謎解き猿、首がとれた猿、首が無いデブ、雷を使うと弱くなるサムライなど見た目も動きも攻略法も全然違うボスが大量に登場し、プレイヤーを苦しませるのだ。
中でも私が一番好きなのは、月並みだが葦名弦一郎との戦いだ。これは本当にシビれる!
SEKIROで作り出したかったであろう、プレイヤーとAIの敵によるリアリティと外連味のある最高のチャンバラが体験できる最高のボス戦。これが作れるフロム、あなたたちは本当に最高最善のゲーム会社だ。ほめ過ぎた。
とにかくやったことない人プレイしてみて。キリないからこのぐらいでやめときます。
2位 デビルメイクライ5
「デビルメイクライ5」はカプコンがアクションゲームを作るプロフェッショナルだという事を証明したゲーム。
ジャンプ、回避、銃撃、剣撃、すべてのアクションが気持ちいい。発売から一年がたとうとする今でも、あの気持ちよさを味わいたくなり、ブラッディパレスというモードを定期的にプレイしている。割とすぐ死ぬ。
なんなんだろう、カプコンやプラチナのような日本のゲーム会社にしか出せない、近接戦闘の面白さは。
剣を振る前のタメから、振りぬく瞬間、振りぬいた後のモーションすべて完璧な時間配分になってるんでしょうね!詳しいことはわからんけど!
カプコンが今まで作ってきたモンハンやバイオ、デビルメイクライなどのゲームすべてのアクション部分が詰まっているのが「デビルメイクライ5」だ。面白くないわけがない。
しかもプレイアブルキャラクターが3人いる。全員イケメンだ。
特に今作で初登場した「V」という謎のキャラクターがお気に入り。もちろんとてもイケメンな上に、吹き替えの声優が内山昂輝だ。本当内山昂輝は影のあるイケメンをやらせたら天下一品やで!
「V」は一応ただの人間なので非常に弱く、動きも遅い。そのため3体の使い魔に指示を出して攻撃する。バビル2世と同じだ。
デビルメイクライに今までなかった、使役するカッコよさ。自分は動かず余裕しゃくしゃくで詩集を読み、最後の一撃だけ自分が決めるという、中二丸出しのカッコよさが彼にはある。さすがカプコン、というかディレクターの伊津野さん。”わかってる”
3位 Bloodstained:Ritual of the Night
IGAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
ありがとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
愛してまーーーーーーーーーーーーーーーーーーーす
コナミから独立した探索型キャッスルヴァニアでおなじみの五十嵐孝司さん、通称「IGA」が「キックスターター」という儀式によって民から5億円ほど資金を集め、キャッスルヴァニアの魂を見事現世に蘇らせたのが「Bloodstained:Ritual of the Night」だ。神ゲーだ。おもろすぎる。
メトロイドヴァニアというマップ探索が醍醐味のジャンルは、かなりの愛か資金が無ければ作れないにも関わらず、インディーゲーム界でも多くの作品がある人気ジャンル。
しかしどの作品にも言えることが「メトロイドライク」だという事だ。プレイヤーの基本的な攻撃手段や姿はあまり変わらず、多くのアップグレードで探索の幅が広がっていくという物。これは正にメトロイドであり、キャッスルヴァニアとは違う部分だ。「SEKIRO」のところでも書いたが、プレイヤーがある程度固定された能力になるので、ゲームデザインに統一感が出るのが「メトロイドライク」の長所。
対してキャッスルヴァニアは大量の武器や、食べ物や、魔法などが様々な場所や敵から取得できる上にアップグレードもあり、面白いもの全部ぶち込んだ感がある。その分開発が大変なのだろうか。キャッスルヴァニアライクのインディーメトロイドヴァニアはとても少ない。
そんな状況でまさかの真祖キャッスルヴァニアの生みの親「IGA」自らがキャッスルヴァニアを出してきたのだ。しかも過去作を超えるクオリティとボリュームでだ。
槍、銃、剣、ムチ、蹴りなど様々な武器種に大量の武器。いろんな敵からゲットできるスキルや魔法。防具もたくさんあるし今作では素材から武器や魔法が作り出せるので大変だ。まあ使えないものも大量にあるが、それぞれの武器や魔法を試していく過程が面白いので武器は多いに越したことはない。
新たなエリアに行けば必ず、新たな武器や魔法が手に入るので探索は常にワクワクするし、戦闘自体も結構面白い。ゲームも後半になると様々なスキルの組み合わせを考え一発で大きなダメージを出す、ハクスラのような面白さも感じられる。
過去作のネタも多く入っていて、置鮎龍太郎が声優をやってそうなキャラが図書館にいたり、ベルモンド的な人がゾンビになっていたりしてファンサービスも充実。
村人のセリフも独特で特に、特定の敵を倒すクエストを依頼してくる村人の「ぶっ殺しておくれ!」は最高だ。ちゃんと声もついてる。あんなもん笑うわ。
あらゆる要素がキャッスルヴァニアで大ボリュームな「Bloodstained」だが、今後DLCで追加プレイアブルキャラクター2体にローグライクモードなどが追加されるのでこれからにも期待できる。