グレンラガン、キルラキルと同じ「監督:今石洋之、脚本:中島かずき」のゴールデンコンビとトリガーによって作られたアニメ映画『プロメア』は、期待を超えて面白かったです。
トリガーによる線画とサンジゲンによるCGが目まぐるしく入れ替わり、行きつく暇がないとはこのことだ、と言わんばかりのアクションを長ーく見ることができて僕は幸せでした。
音楽はキルラキルと同じ澤野弘之なんですが・・・本当に神と言うしかないというか・・・神でした。サワノさんおなじみボーカル曲が多く用意されていたのですが、どれも熱い!オープニングでいきなりボーカル曲が流れるのですが、聞いた瞬間に泣きました。サントラももちろん購入しています。皆さん買いましょう。
トリガー初心者が「プロメア」を見るときの心構え
しかしトリガー作品を見たことが無い人に伝わるのか?というのがわからない所。というのもストーリーはサッと説明してすぐにアクション行っちゃうので、ストーリーを重視する姿勢で見てしまうといろんなところが気になってしまうのではないだろうか。ストーリーがちゃんとしていないわけじゃなくてスピードが速いので、とんでもない展開を受け入れるまでの時間を与えず次のとんでもないシーンに移行するトリガー特有の作風を知らない人は面食らうかもしれない。
ということなのでトリガー作品を見たことない人へのアドバイスとしては、そこまで深く考えないことをお勧めします。本当は深く考えても楽しめるんですけど、とりあえず映画を楽しんでほしいのであまり考えず音楽やアクションを楽しんでほしいです。
俳優陣の演技がパーフェクト
声優は完璧。
劇場アニメあるあるの芸能人起用かと思いきや、劇団新感線の座付き作家である中島かずきの縁なのか松山ケンイチ、早乙女太一そして堺雅人が出演しており、この3人は最高にうまい。本当に良くあってるし、演技が熱くてめちゃくちゃ良い。
特に堺雅人さんの叫ぶ演技は凄まじい。怒り狂ってるシーンは鬼気迫るものがあるし、落ち着いてるシーンとの差がさらにキャラのヤバさを強調している。
グレンラガンの上川隆也さんもそうだったけど、中島かずきさんが関わるアニメの俳優さんはみんな上手いですよね。
トリガー作品でおなじみの声優陣は当然うまい。しかし主演の3人のキャラ以外がそこまで活躍しないので、出番は少ないけどまあ2時間しかないから仕方ないのかもしれない。
とにかく俳優を使っていることで不安に思っている人には、3人とも上手いのでまっったく心配いらないということだけ伝えておきます。
全く新しいアクションアニメ
アクションシーンはとにかくハイテンションかつ、ハイスピード。実写映画では不可能なレベルのシーンが多発します。2DアニメとCGを組み合わせるとここまですごい表現ができるのかと感動させられるし、バトルは合体変形なんでもあり、ロボットアニメが好きな人にもおすすめできるし、人間キャラも戦うということでバトルだらけのアクション映画になっています。
この映画のCGはあえてローポリゴンで表現されているようで、四角を組み合わせたようなデザインのロボや、三角を組み合わせたドラゴンなど独特な映像表現に成功しています。
他のアニメとは全く違う、新しいCGアニメを見ることができたことが本当にうれしい。
これから「海獣の子供」「天気の子」「きみと、波にのれたら」「薄暮」などストーリー重視の劇場アニメが多く予定されているの中、理屈なんてクソくらえな、最高レベルのアクション映画を見たいという人には是非とも見てほしい映画です!