ダークソウルはデモンズソウルのヒットを受けて、フロムソフトウェア自らがパブリッシュした(海外はバンダイナムコ)アクションRPG。ある意味2作目と言える作品で、デモンズのスタイルを引き継いでいるものの、様々な部分が改良され遊びやすくなっている。
個人的にはダークソウル1がソウルシリーズで一番長くプレイした作品で、デモンズソウル以上にハマっていた。この作品でディレクターである宮崎英高のすごさを認識した。広報などにも全然出てこないし、インタビューでは穏やかだけどクセのある発言がとてもおもしろい人なのだ。今はフロムソフトウェアの社長なので知らなかった人は、この人を追いかけていれば面白いゲームにありつけるということは覚えておいてもらいたい。
ということで前回に引き続き、もう少しで発売の「SEKIRO」が遊べる奇跡に感謝すべく、まずは過去作への感謝の気持ちを伝える。今回はダークソウル。
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ありがとうダークソウル
ビルドの楽しさに気付いた
いろんな武器や魔法が用意されていたデモンズソウルだが、ダークソウルではさらに増量されているので、それぞれの装備に合ったキャラクターを作るのがとても面白かった。
1週目では適当にプレイして、カッコイイ武器が手に入ったらその武器を装備できるパラメータに成長させて楽しんでいたのだが、こういうプレイだとこのゲームは難易度が少し上がるのが中々いやらしい仕様だ。キャラクターのステータスは筋力系や魔力系などある方向性をもって育てるのが適切なのだが、初めてソウルシリーズをプレイする人は適当なプレイにならざるを得ないので挫折する人が多くなる。しかしそれを乗り越えられたものには最高の楽しさが与えられる。
2週目では筋力に特化したキャラクターを作って攻略したら、1週目とはまた別の楽しさが感じられて熱中し、3週目では魔法特化で、4週目は技量、とずっと遊び続けられるのだ。こういうことを何度もやっていると、2週目の筋力キャラのプレイをもう一回やりたくなって、また筋力キャラを作る。つまりエンドレスで遊べるゲームなのだよダークソウルは。
ボスの攻略の楽しさに気付いた
ダークソウルではボスがとても印象的で、特に「山羊頭のデーモン」と「オーンスタインとスモー」はこのゲームの明確な壁として立ち塞がっている。
山羊頭のデーモンは狭いステージに、身長が3メートルほどで頭が山羊の人型デーモンと犬が2匹いるボスで、ファンには「犬のデーモン」と呼ばれることもある。山羊頭のデーモン自体の攻撃は大振りで避けやすいのだがステージの狭さと犬が強敵だ。初めてボス挑んだ方は大体、犬に攻撃されてる最中に、ヤギから大きな打撃を食らい死亡することになり、こんなやつ倒せるのかと思うほど強い印象を受ける。しかし攻略法がわかれば一転してザコと化す、ダークソウルの攻略の面白さを強く感じさせてくれるボスになっている。
オーンスタインとスモーは見た目のカッコよさとその強さからファンに愛されており「オンスモ」という略称で親しまれている。4mぐらいの大きな騎士が2体で襲い掛かってくるのだが、別に2体いるからと言って、1体1体が弱いということはなくしっかりとこちらを殺しに来てくれる。しかも山羊頭のデーモンのように、わかれば簡単になるような攻略法は特に存在せず、純粋に動きを見て攻略することが求められるので、ここを突破できた時プレイヤーは大きな達成感を感じられると共にダークソウルに認められたことになる。
ふわっと伝えられるストーリーと魅力的なNPC
ストーリーはデモンズソウルに比べると少しだけ、本当に少しだけだがわかりやすくなっており、アイテムのフレーバーからストーリーを考察する楽しさも強く感じられるし、NPCも個性的でとても暗い世界観にも関わらず、どのキャラクターも生き生きとしていて、この世界への愛着が生まれるようになっているのも素晴らしく、ゲームの面白さと相まってずっとプレイしたくなる魅力がある。
感謝の意を述べる
ダークソウルにはビルドの楽しさと攻略の楽しさを教えてくれたことと、地続きの世界を探索したり、NPCとの会話などでかすかに感じ取れるストーリーを提供してくれたことや、世界中のゲーマーと開発者に影響を与え、結果的に新たなジャンルである「ソウルライク」のゲームを他の開発者が作り始めるきっかけとなったことに尊敬と感謝を述べたい。
本当にありがとうございます。
そして来週の「SEKIRO」も全力で楽しませてもらいます。
次はダークソウル2