waegrooveはファミコンウォーズやFEから影響を受けた戦略シミュレーションゲーム。ステージクリア型のゲームで、次のステージに引き継がれるような成長要素がないので、各ステージにのみ集中して気軽に楽しめるため、空いた時間にプレイできるニンテンドースイッチにはピッタリだろう。
PC版を遊んでいる僕はシミュレーションゲーム初心者だがストレスなくすごくスムーズに遊べている。そのうち難易度が上がって詰む可能性があるので楽しめている今のうちに軽めの感想を書いてみる。
プレビュー
成長要素が無くても、のめりこめる
僕はファイアーエムブレムシリーズを何作か遊んでいて結構好きなのだが、楽しいけどちょっとめんどくさい点が成長要素だ。次のステージのことも考えて、強い味方で敵を弱らせて弱い味方で倒して自軍の戦力を増強していくのがFEシリーズの醍醐味だと思うが、めんどくさいと思うことがある。
Wagrooveではこの成長要素が無く次のステージに何かが引き継がれることもなく、そのステージに存在する材料だけで戦う必要がある。これがとてもいい。
成長要素があるとそのステージでミスをしてうまく成長させられなかったとき、自分の中に罪の意識にも似たものが生まれる感覚がある。やりなおそうか、そのまま行こうか迷った後にそれでも進めていくが自分の中の罪は残ったままだ。罪と言うのは大げさだがそういう感覚がある。
しかしWargrooveでは成長やアイテムなどの次のステージにも影響する要素が無いため、味方が死のうがミスろうがステージをクリアさえすればさわやかな気持ちで次のステージに進むことができる。
成長要素があるシミュレーションしかプレイしたことがなかった僕にとっては、とても新鮮で楽しい体験だと感じている。
とはいえミスのペナルティが無いわけではなく、自軍の被害が大きい場合ステージクリアした時のランクが下がる。ミスなくクリアして達成感を感じたいプレイヤーは高ランククリアを目指すこともできるので上級者にも配慮されている。
僕の場合このゲームに関しては全くランクにこだわろうという気持ちになっていないため、低ランククリアを繰り返しているが、wargrooveの楽しさは高いランクにあると感じる。
操作性が良い。パッドの方が若干快適かも
結果としては、ほぼ同じぐらい快適だがパッドの方が少しだけ遊びやすいと感じた。まずこのようなインディーゲームで最初から完璧にパッドに対応されているだけでなんだか格が違う印象がある。
マウスの操作の方が劣ると思った点は一つだけで、それは戦場画面でキャラクターを右クリックすると詳細な性能が表示されるのだが、もう一度右クリックしたときに戦場画面に戻れない点だ。マウスで戦場画面に戻るには画面上の”閉じる”ボタンをポイントしてクリックしなければならない。パッドではワンボタンで戦場画面に戻ることができる。
そこまで不便でもないが、よく使うコマンドなので少々ストレスがある。
とはいえマウス特有の片手で操作できるという利点が損なわれてはいないので、マウスでプレイしたい方も不便というほどではない。少しストレスになるだけだ。
アップデートで右クリックで戦場画面に戻れるようになれば、パッドとマウスはほぼ同じぐらい快適に操作できるようになるだろう。
月並みだがドット絵が本当にかわいい
最近はハイクオリティなドット絵のゲームが本当に多いので、もういいよ、と思われるかもしれないがwargrooveのドット絵は本当に素晴らしい。特にキャラの動きがいい。このキャラはどんな攻撃をするんだろうと期待できる。
犬は死なない。人は死ぬ。
Wargrooveでは演出的に犬は死なないようになっている。犬は倒されると逃げる演出になるが、人間は倒されると消滅する演出が入る。
犬のドット絵がとても可愛く、特にメインキャラクターのシーザーという犬のドット絵の気合は並々ならぬものがある。しかもこいつ戦うときは部下の人間を戦わせ、自らはゴロゴロしているだけなのだ。おそろしい犬だが可愛いから許すしかない。
まとめ
一つ一つのステージに集中することができるシミュレーションゲーム。
操作性も良く、パッドでの操作性は特にいい。
ドット絵がとてもハイクオリティで、犬はとても可愛い。
ファミコンウォーズが好きだった方や、気軽に遊べるシミュレーションを探している方にお勧めだ。