『ソニック・ザ・ムービー』中川大志の演技がすごい!”映画”のソニックはこの人がいい!【感想】

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『ソニック・ザ・ムービー』日本版予告 ※2020年6月26日(金)公開!

ソニックと言えばクールでカッコイイ。これが我々ゲーマーの、特に超名作「ソニックアドベンチャー」などの、いわゆるモダンソニックを遊んできたゲーマーが持つイメージだろう。エミーやテイルズなど、ソニックよりも明るい奴らに囲まれ振り回されている所を見ると「やれやれ系」の主人公っぽさや、兄貴分的な雰囲気を感じるのがゲームのソニックだ。

しかし6月26日に公開された『ソニック・ザ・ムービー』でのソニックは明るくてかわいく、ゲームでの性格とは結構違うので、ゲーマーは面食らうかもしれない。ただ映画を見終わったころには「映画のソニックはこれでいい」と思えたし、正直映画にソニックが登場した瞬間から、ゲームと性格が違うことに違和感を感じなかった。その理由は様々だが、最も大きいのが声優の変更だろう。

俺たちのソニック。ヘリから板に乗って街に舞い降り、軍から華麗に爽快に逃げる、あのかっこ良すぎるソニックは「金丸淳一」しかないんだ。ないのです。

ソニックアドベンチャー2バトル シティーエスケープ 1:39:97

あの爽やかで高い声のソニックからは、常に余裕しゃくしゃくで敵を手玉に取る貫禄を感じる。エッグマンにどれだけ追い詰められても、夜になると体が獣に変わる改造を施されても、むしろピンチを楽しみ状況を打開するのが「金丸淳一」のソニックだと思う。

『ソニック ワールドアドベンチャー』(PS3/X360版) プロモーションムービー

ところが映画のソニックはどうも様子が違う。まずは映画のあらすじを説明する。

遠い星で平和に暮らしていたソニックはスーパーパワーを持っており、それを狙う者たちから10年間逃げ続け地球にたどり着いた。彼は友達が欲しいと思いながらも、スーパーパワーを狙われないために孤独に暮らしていた。そこにマッドサイエンティスト「ミスター・ロボトニック」が現れソニックが狙われる。彼は保安官のトムと共にロボトニックから逃げることになる。

こういう感じなのだが、あらすじを読んだだけでもゲームとの違いをかなり感じる。「友達が欲しいと思いながらも、孤独に暮らす」って・・・なんか暗くない?しかもロボトニックに立ち向かうのではなく逃げようとしてるし。そもそもソニックが落ち込んでいる所とかあんまり見たことなくない?

そう、映画のソニックはかなり未熟な状態から始まるうえに仲間もいないので、精神的に余裕がないし、保安官のトムにもかなり依存しており、かっこよくはないのだ。この状態のソニックの声優をかなりかっこいいイメージのある「金丸淳一」が演じてしまうと、違和感がすさまじかったと思う。なので声優の変更は必要なことだったのだろう。

ならばその”質”はどうなのだろうか。アニメ映画には俳優が抜擢されることが多々あるが、正直当たりハズレがある。俳優の起用によって映画の興行収入が上がり、アニメスタジオにお金が入り、さらに面白い作品が生まれるのはとてもいいことだが、俳優の演技が微妙だった時の「もったいねぇ」感は半端じゃない。その代わり「俳優声優」の演技が上手かった時の、アニメ好きの手の平返しは凄まじい。「あんなイケメンでドラマもできて声優もできる?・・・参りました!!」ってな感じで平伏するしかないのだ。

『ソニック・ザ・ムービー』のソニックの声優を務めたのは22歳のめっちゃイケメンで長身(179㎝)な俳優「中川大志」彼は間違いなく「当たり」であり、平伏せざるを得ない。本当に上手いし、イケメンだし長身だ。

『ソニック・ザ・ムービー』中川大志 日本語吹替映像  ※2020年6月26日(金)公開!

映画のソニックに彼の声がバッチリあっている。それは未熟なソニックに未熟な演技があっている、とかそういう皮肉のようなことでは決してない。俳優と言われないとわからないほど、ただただ声優としての演技が素晴らしいうえで、未熟でかわいいソニックに声があっている。超絶早口の演技も完璧にこなし、落ち込んでいるシーンでもしっかりと感情を表現しているし、終盤のかっこいい部分もちゃんとかっこよく非の打ちどころがない。映画のソニックは「中川大志」が良い。

『ソニック・ザ・ムービー』ピッチャーソニックVSバッターソニック!? 本編映像

映画自体は面白かったが、アクションシーンやソニック特有のスピードを生かしたシーンは意外と少なかった。スーパースローでソニックだけが普通に動ける、という表現は面白いがソニックの「スピード感」はあまり感じられず、楽しいシーンだなーという感じ。まだ一作目なので、キャラクターや設定の紹介が大半を占めているのは仕方ないのかもしれない。間違いなく作られるであろう続編では、ソニックのスピードが存分に味わえるシーンがたくさんあると嬉しい。

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